多くの腕時計はおおむね2年前後で電池交換の時期を迎えますので時計店などの専門店に依頼して交換をしてもらいます。
通常は1,000円から3,000円程度でその日のうちに交換できるので、そこからまた約2年間使用することができることを考えれば決して高価な買い物ではないでしょう。
ただし、品物によってはメーカー対応になり高額になってしまうケースや、自店で作業できない店に依頼した場合は時間がかかってしまう場合があります。
そのような理由もあってか、最近では腕時計の電池交換に使う工具が手軽に入手できDIYできるようになりました。
今回はそんな腕時計工具を使ってMARC JACOBSの腕時計の電池を交換してみました。
腕時計の電池交換は、作業時にコイルをキズつけてしまったり針がはずれてしまったりして時計が使用できなくなるリスクがあります。
電池交換の準備をする
今回電池交換した時計
MARC JACOBSの腕時計です。
- 裏ブタの開け方:こじ開けタイプ
- ムーブメントの型番:MIYOTA280-39
- ボタン電池の型番:SR626SW
工具の準備
裏蓋がこじ開け式の場合、電池交換には以下のような工具が必要になりますので準備します。
- 指サック=ムーブや電池に直接触れないように使用します。
- ピンセット
- ばね棒外し
- こじ開け器
- 精密ドライバー(-)
ボタン電池
ムーブメントに適合したボタン電池を用意します。
執筆時の最安値は、MURATAのボタン電池SR626SWでした。
電池を交換する
裏蓋を開ける
まずはケースと裏蓋の隙間にこじ開け器を差し込み裏蓋を開けます。
古い電池を外し新しい電池をセットする
ムーブメントを固定する白いパッキンを外して電池を露出させます。
電池の左側にある金具(画像の赤丸部分)の穴にピンなどを差し込み、金具を左方向にスライドさせて電池を外します。
電池を外したら新しい電池を用意し、再度コイルにキズをつけないよう注意しながら外した時と反対の手順で電池をセットし秒針が動くことを確認します。
正しい持ち方
誤った持ち方
裏蓋を閉める
電池を交換して作動確認をしたら切込みを竜頭の位置に合わせて裏蓋を閉めます。
裏蓋の向き(切込みの位置)を間違えると竜頭の心棒を破損する恐れがありますので注意が必要です。
時刻を合わせて終了
最後に時刻を合わせて終了です。
MARC JACOBSの腕時計は裏蓋がなかなか閉まらないこともあり、今回は15分ほど時間がかかりました。
情報通信研究機構のホームページでは日本標準時が確認できます。
⇒ 情報通信研究機構公式サイト
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