「医療保険」「死亡保険」「生存保険」「介護保険」 4種の生命保険それぞれの特徴をしらべてみた

各生命保険会社ではいろいろな名前の生命保険を販売していますが、これらの保険は基本保障だけで考えるといくつかの種類に分けることが出来ます。
「保険を新たに契約しようか」「今契約している保険を見直してみようか」などと思い立ったとき必要のない保障にお金をかけずに済むように、それぞれの特徴について簡単にしらべてみました。

医療保険

病気やケガをしたときに給付金が支払われる保険です。
基本保障は「入院給付金」と「手術給付金」ですが、多くの場合それに通院時の給付金や放射線治療や先進医療を受けたときに支払われる給付金などをプラスしたプランが販売されています。

三大疾病や女性特有の病気などに備える保障など特約で付加されている保障も多いので、不要なものがあれば外して保険料を抑えることも出来ます。
がんの保障に特化した「がん保険」も医療保険の一種です。

おもな医療保険

医療保険(終身タイプ)

途中解約さえしなければ更新もなく一生涯保障を継続することが出来る医療保険です。
そのため若い年齢で契約すれば何歳になっても契約時の比較的安い保険料で継続できたり、将来の支出についても計算がしやすかったりというメリットがあります。
途中解約した場合、解約返戻金が受け取れるタイプもあります。

医療保険(定期タイプ)

年単位や年齢単位で保障期間が区切られている医療保険です。
一定期間の保障として考えれば終身タイプに比べ安い保険料で保障を得られますが、保障を継続する場合には保険料が更新され高くなってしまいます。

死亡保険

死亡した時や高度障害状態になった時に保険金が支払われる保険です。
死亡時の保障として備えるものですが、契約方法によっては途中解約により多くの返戻金を受け取れる場合もあります。

おもな死亡保険

終身保険

途中解約しなければ一生涯保障が継続する死亡保険です。
仮に途中解約した場合でも解約返戻金として一定金額が戻ってくる商品が多いのが特徴です。
ただし契約後短期間で解約してしまうと返戻金はほぼありません。

定期保険

10年満期や60歳満期など保険期間が年単位や年齢単位で区切られている死亡保険です。
終身保険に比べ安い保険料で保障を得られるメリットがありますが、長期間保障を継続するためには更新が必要になりその都度保険料が高くなってしまいます。

定期付き終身保険

終身保険に定期保険を特約としてプラスし、一定期間の保障を大きくした死亡保険です。
終身保険と定期保険を別々に契約するより保険料が割安になりますが、終身保険を解約してしまうと定期保険部分もあわせて解約となってしまうので注意が必要です。

生存保険

満期時に保険金が支払われる保険です。
死亡時の保障がついた保険もありますが、主に資産運用や銀行などでの預貯金の代わりなどを目的として使われます。
最近では金利の低下により以前に比べ運用メリットは少なくなってきています。

おもな生存保険

個人年金保険

保険料払込期間終了後に年金が支払われる保険です。
公的年金に上乗せできるよう個人で準備する年金になりますが、公的年金のように物価スライドによる見直しがありませんので将来の資産価値が減少する可能性があります。

養老保険

満期日に生存していれば満期金が支払われる保険です。
満期日までは死亡保険としての保障がありますので将来の資金設計がしやすくなりますが、契約する年齢によっては保険金額よりも保険料が高くなってしまう場合があります。

学資保険

被保険者となる子供が一定の年齢になった時点で保険金が支払われる保険です。
一時金として支払われるタイプのものや学資年金として支払われるものなどがあります。
保険会社によっては医療保険などとセットになっているものや、契約者が死亡した場合の保険料払込が免除される商品も発売されていますがその分保険料は割高になります。

介護保険

保険会社が設定した要介護状態になったときなどに給付金が支払われる保険です。
年金として一定期間受け取るタイプや一時金として受け取るタイプがあります。
公的介護保険制度に連動し要支援状態や要介護状態の一定基準以上で支払われるタイプや保険会社独自の基準で支払われるタイプがあります。

さいごに

今回は生命保険をいくつかの種類に分類し、その特徴などを簡単にしらべてみました。
一度契約してしまうとそのままになりがちな生命保険ですが、自身の環境や年齢により必要な保障は当然変化しますし保険商品の内容も年々新しくなっています。
もしかすると、もう既に必要がない内容のものや大きすぎる保障額のものに継続して入っていたり、現行の保険に比べ条件の厳しい保険に入り続けているケースなどもあるようですので、5年や10年に一度という具合に期間を決めてじっくり見直すことが必要でしょう。

全て新しい商品に入り直すことがいいわけではありません。
終身保険や積立タイプの保険などそのまま継続した方が有利なものも多くありますので注意が必要です。

 

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